旧中藪家

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ページ番号 T1000869  更新日  令和3年12月17日

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よみ
きゅうなかやぶけ
県指定年月日
昭和50年7月17日
所有者
高山市
所在地

高山市上岡本町1丁目590番地 飛騨民俗村

旧所在地は高山市一之宮町山下

時代
江戸時代中期以前
員数
1棟
法量など
主屋は桁行14.9メートル、梁間11.0メートル、切妻造、板葺、北・南面下屋板葺、西面庇附属板葺

解説

 中藪家は、JR飛騨一ノ宮駅の西側にある山下にあった。田中家や野首家と似て軒高が低く、勾配はゆるい板葺石置屋根である。飛騨地方の中央部にある民家の特徴をもち、土座生活の名残りをとどめている。建築年代は明らかでないものの、たちが低く、柱に蛤刃、釿痕、その他古い仕口などをのこしており、江戸中期以前ともいわれている。
 内部は、入口の障子戸から入ると狭いドウジがあり、すぐ広い土間のオエ、奥にはニワがある。オエの真中に石で囲んだイロリがあり、オエの前側正面には、両引きの板戸が立てられている。ニワとオエとの境界には、一般的な境らしきものはない。またザットナデと呼ぶ柱が、入口に近い位置にある。明治の末年にデイとオクに幅3尺の廊下がつけられ、オエは板敷に改造されたが、移築を機にオエの板敷を外して土座に復元した。ニワには、穀物をつくように唐臼が常時置いてあった。
 馬屋は本屋に取り込まれ、水屋は入口の前にある。外観は、なだらかな勾配の榑板葺屋根で、冬間近には、屋根の置石はすべて棟上へ集められる。昭和45年11月から翌年6月にかけて、現在地へ移築された。

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