照蓮寺中門 附棟札
- よみ
- しょうれんじなかもん つけたりむなふだ
- 県指定年月日
- 昭和53年7月18日
- 所有者
- 照蓮寺
- 所在地
-
高山市堀端町8番地
旧所在地は高山市荘川町中野
- 時代
- 天正2年(1574)7月7日
- 員数
- 1棟、1枚
- 法量など
- 門は桁行3.13メートル、梁間2.66メートル、単層切妻造、四脚門、銅板葺
解説
照蓮寺中門は、勅使門とも呼ばれた。『飛州志』には、「于時天正二年甲戌七月七日再興 造立当時住職善了 大工加州石河郡野之市桑山新右衛門尉藤原長宗 権大工子息総五郎」と記した棟札のあることが記されているが、この棟札は現存する。善了は第12世の住職で高山照蓮寺(現在の高山別院)の開基となった明了の前住であった。
昭和33年、御母衣ダム建設により現在地に移築されたが、旧荘川村中野時代の照蓮寺は、そそり建つ本堂の屋根の軒先にものものしい雪囲いがあり、中門との間に名高い「せんよのツツジ」と玉石を敷き詰めた道があった。
四脚門の中門は、両端4本の角柱と中央円柱頭部の冠木とが敷梁でつながり、組物もなく、棟束に折かたの繰形があるだけの極簡素な建物ではあるが、天正の建築であるために、本堂とは異なった様式、手法が見られる。この地方最古の門である。
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