横山家住宅
- よみ
- よこやまけじゅうたく
- 市指定年月日
- 平成9年5月21年
- 所有者
- 横山佳奈子
- 所在地
- 高山市八日町307番地
- 時代
- 明治初年
- 員数
- 主屋1棟、土蔵2棟、石垣と門1箇所
- 法量など
- 主屋はのべ670平方メートル
土蔵2棟、石垣、門が付属
屋敷地は1筆3365平方メートル
解説
横山家は、名主や百姓代をつとめた名家で、明治2年梅村騒動に際し打ちこわしにあい、その後本建物を建てている。
明治4、または5年の建築で、材はすべて桧を使い、切妻瓦葺の屋根、前面にはむくり屋根の玄関をつけた大型農家である。戦後、向って右側2間通りのマヤとニワの部分60平方メートルを撤去しているが、それでも1階370平方メートル、2階300平方メートルに及び、1階は12部屋、2階は11部屋もある。
内部中央に位置する仏間は、折上格天井とし、黒漆塗の框をめぐらした広い高座を設け、ここへは周りのどの部屋からも、他の部屋を通らないで入れるように仏間中心に設計されている。浄土真宗の盛んな飛騨の農家らしい内部配置である。
外部周辺は、高い石垣をめぐらし、前側には濠を配して、木橋を通って敷地内に入る。広大な敷地内には多くの土蔵、倉庫などがたち並び、泉庭がみられる。
建築材の品質や建築規模などを控えめに押さえられていた農家が、明治になって自由に建てられることができるようになった形態を顕著にあらわしている。
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