素玄寺庭園
- よみ
- そげんじていえん
- 市指定年月日
- 平成15年9月17日
- 所有者
- 素玄寺
- 所在地
- 高山市天性寺町39番地
- 時代
- 江戸時代(17世紀)
- 員数
- 1カ所
- 法量など
-
33メートル×33メートル
解説
素玄寺は、慶長13年(1608)8月12日、京都伏見で没した金森長近の菩提を弔うために2代可重が建てた。長近の法号「金竜院殿前兵部尚書法印要仲素玄大居士」にちなんで、素玄寺と称したのである。本堂、長近公所用の鶴毛陣羽織、軍扇、釆配、長近公肖像などの指定文化財やその他宝物がある。
本寺の庭は東山寺院群の他の寺院の庭にも見られる山麓を利用して溪流、滝、池をあしらったものである。庫裏の表座敷、裏座敷、茶室にまで及ぶ幅の広い庭であって、建物に添って南北に幅の狭い池が長く連なっている。この池に向って中央と北端とに溪流が注ぎ滝となっている。この2つの溪流の間を飛び石伝いに築山へ上れるようになっている逍遙道がある。この道は石橋を渡って築山へ上り、庭の背景をなす木立と植込との間を通り、一周して座敷へ帰れるようになっている。寺院裏の山林を借景としていることが、この庭の背景をよくしている。
大きな石がさりげなく使われており、庭石の配置、池や石橋なども立派で飛騨では数少ない名園である。
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