江名子バンドリの製作技術
- よみ
- えなこばんどりのせいさくぎじゅつ
- 国指定年月日
- 平成19年3月7日
- 所有者
- 江名子バンドリ保存会
- 所在地
- 高山市江名子町
解説
江名子バンドリは、江戸時代から江名子町の農家で製作された雨具の一種である。着た姿が、飛騨地方でバンドリと呼ばれるムササビに似ているためこの名がついた。地元の伝承や江戸時代の国学者田中大秀の記述によると、江名子で源十郎焼の窯を営んだ加藤源十郎が、農民たちにバンドリの製作技法を伝えたといわれている。藁とシナの樹皮を使って編み上げるバンドリは昔から農家の副業として作られてきたが、現代では需要が大幅に減り、作れる人がほとんどいなくなった。上江名子史跡保存会は製作技法の伝承と伝統の保存のため、江名子バンドリ保存会を組織し、過去に作っていた人、作ったことがある人が集まり記録保存と製作技法の勉強会を開いている。
江名子バンドリは民俗資料として重要であり製品としての形も良く、製作技法の伝承が地元によってなされている。
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