吉次作大刀 銘飛州高山住
- よみ
- よしつぐさくだいとう めいひしゅうたかやまじゅう
- 市指定年月日
- 昭和34年3月24日
- 所有者
- 高山市
- 所在地
- 高山市上一之町75番地 飛騨高山まちの博物館で展示中
- 時代
- 室町時代(16世紀)
- 員数
- 1口
- 法量など
- 長さ76.3センチメートル、反り1センチメートル、元幅3.2センチメートル、目釘穴3個
解説
鎬造、庵棟、腰反り高く踏張りがあり、身幅は広く、刃文は直刃、鍛えは板目で、地沸えがところどころにつく。鋩子は小丸でわずかに掃きかけがかかる。茎は磨上げ、先は切れ、表に「飛州高山住」と5字銘がある。
飛州高山住と銘のある刀はこれのみと伝えられ、大永年間(1521年から1528年)、飛州白川にいた吉次という刀工が、たまたま高山へ来て鍛えた刀といわれる。当初は85センチメートル程の大刀であったようで、茎も切り縮められ、従って銘も「飛州高山住」までしか読めないが、作風から吉次と鑑定される。
銘はまた、高山という名称の古さを知る重要な史料の1つでもある。
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