村半|事業概要

ページ番号 T1012212  更新日  令和2年10月8日

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事業の背景、地域が抱える課題

古い町並
古い町並(上町)

 「飛騨高山」として全国に知られる当地においては、江戸時代から残る伝統建築が広範囲に連担する高山城下町(古い町並)を主軸とし、春と秋の高山祭に代表される伝統文化、万葉の時代からの「飛騨の匠」のDNAを今に受け継ぐ木工をはじめとする地場産業、飛騨牛高冷地野菜などの食、奥飛騨温泉郷などの温泉資源、乗鞍・御嶽・白山など山岳資源、農山村・自然景観など、多様で魅力的な地域資源を有しています。

 長年積重ねてきたプロモーション活動と地域資源の魅力創出が実を結び、平成31年は人口8万数千人の当地に、年間500万人近い旅行者の方々、特に60万人を超える外国人観光客(宿泊者ベース)が訪れるまでに至りました。

 しかし一方では、急激な人口減少、少子高齢化の勢いが止まらず、産業や地域コミュニ ティにおける人材不足は非常に深刻な状況が続いており、当地の持続可能性を危うくしています。

人口ピラミッド
高山市の人口ピラミッド

 その名のとおり高い山、渓谷に囲まれ、都市部と分断された当市の地理的条件は、良い面、悪い面の双方を有しますが、後者の代表例としては、都市部へ行くのにはどのような交通手段でもっても2時間以上はかかり、他地域への通勤・通学が事実上困難なことが挙げられます。

 地域内に4年生大学が存在しないことから、高校を卒業し進学する若者のほとんどは一度地元を離れ、そのまま就職し、あるいは家庭を持ち、故郷にUターンするという選択をされていない状況が長年続いています。高校を卒業するなどして就職する者のなかでも、都会での暮らしへの憧れやより良い雇用条件等を求め、地元を離れてしまう若者が少なくありません。

 以上のことから、当市の人口ピラミッドは10代後半から20代が大幅にくびれ、結婚し子育てする年代が細ることにより、少子化傾向に拍車がかかるという、構造的かつ非常に深刻な地域課題を有しています。

整備事業の概要

旧村田邸外観
旧村田邸外観(改修前)

 「旧村田邸」は、国指定の「下二之町大新町伝統的建造物群保存地区」に所在し、飛騨高山の城下町でも最大級の建築規模を有する類まれな地域資源でしたが、長らく空家として活用されていませんでした。市では、公有化して後世に保存・継承するとともに、地域が抱える課題への対応を図るため、市内外の若者による利用を主眼とした「拠点施設」として、平成29年度から3年間かけて改修整備を行いました。

 ※国土交通省の
  「景観まちづくり刷新支援事業」を活用

整備事業のねらい

旧村田邸中庭
旧村田邸中庭(改修前)

 この施設では、高校生など地元の若者が、飛騨高山の歴史文化をはじめ地域の魅力を知り、学校や年齢を超えた人々との交流を通じて飛騨高山への誇りと愛着を育むとともに、市外からの大学生がサテライトキャンパスとして利用したり様々な地域資源と交わること、教育旅行の学生がフィールドワークの拠点として利用すること等を通じ、飛騨高山の根強いファン「関係人口」の創出につなげることを目指しています。

 以前から、小中学生に対しては郷土教育に力を入れ、地域に根差した特色ある教育の営みが行われてきましたが、高校生になると、ともすれば自宅と学校の往復のみの生活となり、部活や塾に時間を追われるなど、せっかく考える力や行動力が備わってきたにも関わらず、地域の事はほとんど学ばず、学校以外の人とは交わらずに卒業・進学し、故郷を離れてしまうという状況がありました。

 「村半」が目指すところは、若者を飛騨高山から出さないといったことではなく、地元の若者が飛騨高山を離れる前に、根差す故郷のことを深く理解したうえで、地元の仲間や大人たちと結びついたうえで、飛騨高山と深いつながりを持ちながら、広い世界の扉を開けてもらうことです。
 また、縁あって当地を訪れた学生などにも、歴史文化に代表される地域の魅力に触れ、飛騨高山と深い絆を形成してもらうことです。

 「村半」が存在することにより、人と人の絆が生み出され、人とまちを強く結びつけ、当地における持続可能なまちづくりにつながることが、当該事業のねらいであり、願いです。

前面道路
古い町並(下町)

整備方針

 平成29年度より、地元高校生を含む公募市民による検討会や近隣住民との意見交換、大学生の意見などを踏まえ、活用方法等の検討を重ねてきました。

 建物の立地や保存の観点から制約があるなか、検討会などで出された想いや願いにできるだけ応えるよう、次の方針に基づき整備することとしました。

  • 市内外の中高生や大学生を中心とする若者が歴史文化を体感しながら、自由な発想と行動力を発揮して活動できる施設として整備
  • 様々な目的を持った方が利用できる貸出スペースのほか、市民や観光客等が立ち寄っての休憩や、伝統的建築物などの見学ができる施設として整備
  • 高山祭の祭礼行事の舞台となり、伝統文化の保存継承に寄与する施設として整備
  • 伝統的建造物群保存地区にふさわしい良好な景観、建物の歴史的価値に配慮して整備

設計・施工

設計監理

有限会社 斐太プランニング

施工

建築工事 奥原建設 株式会社
電気工事 株式会社 大成電気
機械(管)工事 有限会社 松野水道工事店

景観まちづくり刷新支援事業

 本事業における土地建物の取得、改修工事等については、国土交通省の「景観まちづくり刷新支援事業」の財源を活用しています。
 これは、平成29年度から平成31年度にかけて実施された、わが国で初めての面的な景観整備を進めるための支援制度で、当市を含む全国10都市のモデル地区が選定され、良好な景観形成に向けた取組みが進められました。

 まちのなかの点と点が繋がって線になり、線が幾重にも重なって面へと広がっていく。
 まさに面的な景観整備に資する重点プロジェクトとして、国からの支援もいただいて整備したものです。

 当市における「景観まちづくり刷新支援事業」について詳しくは、こちらのページをご覧ください。

このページに関するお問い合わせ

村半 若者等活動事務所
電話:0577-70-8753 
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