桐生の庚申さま
- よみ
- きりゅうのこうしんさま
- 市指定年月日
- 昭和47年2月21日
- 所有者
- 素玄寺
- 管理者
- 桐生町内会 桐生町文化財史跡保存会
- 時代
- 江戸時代(18世紀)
- 員数
- 1棟
- 法量など
- 庚申堂は間口3.09メートル、奥行2.48メートル、前方両側0.57メートルのぬれ縁、4隅丸柱、壁板張、前面格子両開き、入母屋造、銅板葺、本尊は青面金剛
解説
平安時代より、60日ごとの庚申の日には供物や酒を供え、当番の家に集まって飲食をともにし、にぎやかに雑談して夜を明かす慣行があった。三尸という虫が人間の体にすんでいて、庚申の夜になると抜け出して天帝にその人の犯した罪悪を告げるので、その夜眠ると命をちぢめるといわれたからである。
この民俗信仰と結びついて帝釈天及びその使者といわれる青面金剛をまつり、その前に3猿の像を掲げた。享保13年(1728)銘の石像青面金剛立像のかたわらに、石造庚申銘寛政9年(1797)をまつる。
堂は天保13年(1842)の大水で流れ、翌年5月建造された。
堂のすぐ前を旧越中街道が通っていたので、道行く人もこの境内で足を休め、よもやま話に花を咲かせたことであろう。長く庶民に親しまれた「庚申さま」である。
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