第2次埋立処分地(最終処分施設)

第2次埋立処分地概要
既設(第1次)埋立処分地の埋立て残容量が少なくなってきたため、隣接地において、平成15年度から16年度の2カ年に渡って、新埋立処分地を建設しました。
- 施設名称:高山市第2次埋立処分地
- 所在地:岐阜県高山市三福寺町1800番地
- 着工:平成15年6月25日
- 完成:平成17年3月25日
- 総事業費:1,150,100,000円
- 施設規模:埋立面積 13,600平方メートル
- 埋立容量104,700立方メートル
- 埋立期間:11年間
第2次埋立処分地の特徴
埋立処分施設
多重の遮水構造
本施設は、遮水構造として通常の遮水シート(HDPE:高密度ポリエチレン)に加えて、自己修復性、長期安定性に優れたベントナイト混合土(人工粘土)による多重遮水構造を採用しました。万が一遮水シートが破損した場合でも、混合土中のベントナイト粒子が膨張することで、遮水をストップします。
そして、遮水シートの健全性確認のために、電気式遮水機能診断システムを採用しており、遮水シートの破損の有無を毎日監視することで、埋立廃棄物を長期間確実に見守っていきます。
遮水構造
遮水機能診断システム
遮水シートが電気を通さない性質を利用して処分場の外側と内側に電圧をかけて、電気の漏洩を確認することで、遮水シートの破損の有無とその位置を検知します。
シートに異常が検知されたときは、直ちに埋立を中止し、確認、修復作業を行います。
検知のしくみ
主な施設




法面の緑化(現場で発生した木材をリサイクル)
現場で発生した伐木、根株をチップ化し、種子、肥料とともに混合し、緑化基盤材として法面緑化に有効利用しました。
浸出水処理施設
埋立地に溜まった汚水は、浸出水処理施設で処理し、公共下水道へ全量放流することで、環境対策にも配慮しています。
- 処理方式:カルシウム除去(凝集沈殿)+凝集沈殿+砂ろ過処理
- 汚泥処理:重力濃縮+脱水
- 処理能力:1日当り80立方メートル
- 浸出水調整槽容量:2,300立方メートル
処理の流れ
- 流入調整設備
浸出水に含まれる砂等を沈砂層で取り除いた後、浸出水を調整槽で一時的に貯留すると共に、空気攪拌を行い、水質の均一化を図ります。 - 第1次凝集沈殿処理設備(カルシウム除去)
反応槽内で薬品(炭酸ソーダ)を注入して浸出水中のカルシウムを凝集・沈殿させて凝集沈殿槽にて分離・除去します。 - 第2次凝集沈殿処理設備
第2混和層にて薬品(PAC)を注入して浸出水の残りのSS(浮遊物質)を凝集・沈殿させて第2凝集沈殿槽にて分離・除去します。 - 砂ろ過処理設備
凝集沈殿法では除去しにくい微細なSS分を砂ろ過塔にてろ過・除去します。その後、処理水は放流ポンプにて下水道に放流します。 - 汚泥処理設備
集沈殿処理で発生した汚泥を濃縮、一時貯留した後に、遠心脱水機により含水率85%以下に脱水します。脱水された汚泥はケーキホッパに一時貯留後、埋立処分地に搬出します。
主な設備




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森林・環境政策部 ごみ処理場建設推進課
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