令和6年度決算概要及び資金不足率について
令和6年度決算概要及び資金不足率について
令和6年度決算概要
下水道事業は、地方自治体が経営する公営企業として、下水道使用料などの収入で経費を賄うことを基本としながら、公共性の高い事業に係る経費については、一般会計で負担し、経営を行っています。
事業の経営成績と財政状況を明確にし、より健全な事業運営を行っていくため、令和2年度より企業会計に移行しました。
企業会計では、収入や支出の性質により、収益的収支と資本的収支に分けて経理を行っています。

収益的収支の決算

収益的収支では、下水道管や処理施設の管理に必要な支出と、利用者の皆さまからお支払いいただく使用料などの収入を経理しています。
収益的収支の決算額は、収入支出ともに33億5,515万円となり、収支差額0円となりました。
なお、下水道事業に関する事務経費や下水道管や処理施設の維持管理などに係る経費、下水道使用料収入などの営業活動における収支(営業損益)は、15億9,915万円の赤字であり、その他営業外活動における経費を含めた収支(経常損益)は、18万円の黒字となりました。営業外活動における収入には、一般会計からの繰入金があり、11億2,808万円の繰入をしています。
特別損益を含めた期間純損益は0円となっています。
(金額は消費税除く)
資本的収支の決算

資本的収支では、下水道管や処理施設の設備機器の新設、更新などに必要な支出と、それらの事業を行うために金融機関などから借り入れたお金や国から交付される補助金などの収入、過去の借金の元本の返済金などを経理しています。
令和6年度は、主に丹生川町の電気設備更新や、宮川終末処理場の汚泥処理設備の長寿命化工事を実施しました。
その結果、資本的収支の決算額は、収入が5億9,774万円、支出が19億7,747万円となり、収入と支出の差引では、13億7,973万円の不足となりました。
資本的収支の不足分は、収益的収支の減価償却費など、現金の支出を必要としない経費によって生じる内部留保資金により補填しています。
令和6年度決算に基づく資金不足比率
令和6年度は資金不足額がないため、資金不足比率は算定されていません。
今後の見通し
近年は観光需要による下水道使用料収入の増加が見られるものの、今後の人口減少などに伴うサービス需要の減少や、施設の老朽化に伴う更新需要の増大など、下水道事業を取り巻く経営環境は厳しくなることが予想されます。下水道ビジョン・経営戦略に基づき、処理区再編を始めとする経営の効率化や健全化に取り組むとともに、処理施設の長寿命化などを計画的に実施し、汚水の適正処理による快適な生活環境と流域の良好な水質確保に努めてまいります。
下水道は、市民の安全かつ快適な生活を支える重要なインフラであり、利用者である市民の皆さまにより支えられています。
今後も広報紙などを通じて市民の皆さまにお知らせしてまいりますので、持続可能な下水道事業へのご理解とご協力をお願いします。
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このページに関するお問い合わせ
水道部 下水道課
電話:0577-35-3150 ファクス:0577-35-3169
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