腸管出血性大腸菌について
- 大腸菌は家畜や人の腸内にも存在し、ほとんどは無害ですが、腸管出血性大腸菌は毒を発生させます。
- 大腸菌は、200余りの種類があり、ベロ毒素を産出するのは約30種。
- 汚染された食品や水の飲食等により経口感染します。
- O(オー)とは大腸菌の成分で「O(オー)抗原」から由来します。
- 157とは O抗原の157番目に発見された順番。
- O-157、26、111、128、145などがあります。
- 赤痢菌が産出する類似のベロ毒素(志賀毒素)を産出します。毒素には、ベロ毒素2つの型VT1とVT2があります。
VT1:赤痢菌の作る毒素と同じ構造で毒性も同じ1型
VT2:赤痢毒素と異なる構造で1型よりも毒性が強い2型
O-157
菌の種類
O-157
発見された順番
157番目
感染力
強力
毒性
強力
合併症を起こし死に至る場合がある。( O-157H7)
毒素
1型または2型のうち一方を産出するタイプと、両方とも産出するタイプがある。
症状
- 成人:無症状又は下痢・腹痛
- 乳幼児等:無症状又は下痢 ・腹痛
溶血性尿毒症性症候群をひきおこし重症に至る場合がある。
感染防止策
- 手洗いの励行
- 飲料水(井戸水・受水槽)の衛生管理
- 食品は十分加熱処理する。
感染者の制限等
- 抗菌剤の服用(3日から4日)
- 食品製造、販売、取扱いに直接従事する業務への就業を制限
- 風呂は乳幼児との混浴を避ける。
O-26
菌の種類
26番目
発見された順番
26番目
感染力
比較的弱い
毒性
強力
毒素
1型または2型のうち一方を産出するタイプと、両方とも産出するタイプがある。
症状
- 成人:無症状又は下痢・腹痛
- 乳幼児等:無症状又は下痢 ・腹痛
感染防止策
- 手洗いの励行
- 飲料水(井戸水・受水槽)の衛生管理
- 食品は十分加熱処理する。
感染者の制限等
- 抗菌剤の服用(3日から4日)
- 食品製造、販売、取扱いに直接従事する業務への就業を制限
- 風呂は乳幼児との混浴を避ける。
家庭内でのO157やO26などの腸管出血性大腸菌感染症の発生について
症状が軽かったり発症する人が1人や2人のことが多く、かぜと思い込んだりして、手当てが遅れると重症になることがあります。
腹痛・下痢が続くときは、早めに医療機関に受診しましょう。
特に、便に血が混じっている場合は、直ちに医療機関に受診しましょう。
関連リンク
問合先
飛騨保健所 健康増進課
電話:0577-33-1111(代表)
このページに関するお問い合わせ
医療保健部 健康推進課
電話:0577-35-3160 ファクス:0577-35-3173
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。