今月の食育だより

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ページ番号 T1000796  更新日  令和6年7月1日

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 梅雨が明け、夏雲が大きく盛り上がってくるともう本格的な夏の始まりです。暑さで体がだるい、食欲がないといったときこそ栄養バランスを考えた食事を時間を決めてしっかり食べることが大切です。

夏休み前、基本を押さえて取り組もう! ~ 朝ごはんについて ~

 なぜ朝ごはんが必要なの?

 寝ている間も体はエネルギーを使います。とくに脳がエネルギーとして使うブドウ糖は体に蓄えられる量に限りがあります。そのため朝ごはんを食べないと、脳はエネルギー不足になってしまいます。さらに朝ごはんには、体に朝が来たことを知らせ、体温を上げて体を活動モードにするスイッチを入れる役割もあります。

パンやご飯だけじゃだめなの?

 脳の栄養となるブドウ糖は、おもにでんぷんなど炭水化物(糖質)から作られます。では、炭水化物(糖質)の多いパンやご飯だけを食べていればよいのでしょうか。じつは炭水化物(糖質)をエネルギーに変えるためにはビタミンB1が必要です。ビタミンB1は豚肉やハム、大豆、グリンピースなどに多く含まれています。さらに1日に食べておきたい量の野菜(生の状態で、小学生で両手いっぱいくらい)をとるためには、朝ごはんから野菜をしっかり食べておくことも大切です。野菜にはビタミン類や食物繊維が多く、体の調子を整えてくれます。

栄養のバランスをよくするためには、どうしたらいいの?

 冷蔵庫で保管した前日の夕食の残りをアレンジしたり、みそ汁を具だくさんにしておかずと兼用したり、牛乳やヨーグルト、納豆、豆腐、ツナ缶、バナナなど、そのまま食べられるものを活用するのもおすすめです。

 

熱中症に気をつけよう!

 「熱中症」とは、高い気温・湿度のところに長時間いたり、そこにさらに体のコンディションや激しい運動といった要因が加わったりすることで、体温の調節機能がはたらかなくなり、体内に熱がこもってしまう状態をいいます。ときに命にもかかわるため、十分に注意しましょう。

暑い夏を元気に過ごすためのポイント

水分をこまめにとろう!

 のどが渇いていなくても、水やカフェインのない麦茶でこまめに水分をとりましょう。高温下での作業や運動で一度にたくさん汗をかいたときには、スポーツドリンクや経口補水液を利用して速やかに水分補給をしましょう。ただし、水代わりにいつも飲むのは塩分や糖分のとりすぎにつながります。

朝ごはんをしっかり食べよう!

 栄養バランスのとれた1日3回の食事は暑さに負けない体づくりの基本で、とくに1日の最初の朝ごはんはとても大切です。エネルギーや水分をはじめ、体に必要な栄養素をしっかりとることで、その後の水分不足などを予防することができます。水分の多い夏野菜、ご飯、汁物なども上手に組み入れましょう。

「気温」と「湿度」をいつも気にしよう!

 外はもちろん、屋内や室内であっても今、自分のいる場所の気温や湿度をいつも気にするようにしましょう。環境省が公開している全国の「暑さ指数(WBGT)」もチェックし、暑さ指数が「28」を超えるときはとくに注意しましょう。

涼しい服装・環境を心がけ、睡眠もしっかりとろう!

 エアコンで室内の温度・湿度を快適に保ち、服装にも工夫して涼しく過ごしましょう。寝る前は水分補給をして、エアコンのタイマー機能などを上手に使いながら、しっかり寝て休み、1日の疲れをとりましょう。

 

食育フォーラム(健学社)2024-7月号より

このページに関するお問い合わせ

学校給食センター
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