心地よく暮らせるまち
当市教育委員会が5月28日、公立不登校特例校である岐阜市立草潤中学校の井上博詞元校長を講師にお招きし、「“学校らしくない学校”不登校特例教室を考える講演会」を開催し、私も聴講させていただきました。
当市にも、さまざまな要因で登校することへの不安や無気力感が起こり、学校に足が向かないお子さんが多くいらっしゃいます。お子さんも不登校となっていることの挫折感や自己否定、また、ご家族もわが子が学校に行かないことに対する不安や焦りがこみ上げ、大変苦しい毎日を送られています。
草潤中学校では、先生方の並々ならぬご努力と創意工夫で、行ってみようかなと思える学校環境をつくり、また、一人ひとりのペースにあわせたサポートをしていく教育を進めています。ここで学んだお子さんたちは皆、自己肯定感を高め、次の進路に羽ばたいているそうです。
私のまちづくりの理念の一つに、「多様性を尊重しあえる社会の構築」があります。私は常々、大多数の価値観で少数の選択肢・道を奪ってはいけない、と考えております。当市が開設を目指している不登校特例教室はもちろんのこと、多分野にわたる行政運営においてその視点は常に持ち続け、誰もが心地よく暮らせるまちをつくり上げてまいります。
さて、話題は変わりますが、今月は土砂災害防止月間です。
近年は、地球温暖化に伴う気候変動などにより、ゲリラ豪雨や線状降水帯といった局地的な大雨が多くなっており、土砂災害への備えが必要です。特にこれからの季節は、梅雨や台風があり、警戒が必要な期間に入ります。
市としましても、市民の皆さまの生命と財産を守るために、近隣自治体や国県をはじめとした関係機関と合同訓練を実施するなど、特に注意が必要なこの時期の防災意識を高め、警戒を強めております。
市民の皆さまにおかれましても、今一度避難場所や防災情報の入手方法などについて、ご家族やご近所の方と確認していただき、命を守る行動がとれるようご準備をお願いいたします。
令和5年6月1日
高山市長
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