今月の食育だより

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ページ番号 T1000796  更新日  令和6年5月1日

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 新学期の給食が始まって1カ月がたちました。1年生も学校給食に慣れ、給食の時間を楽しみにしてくれているようです。

 さて、成長期にある子どもたちにとって、「朝ごはん」は元気に1日をスタートさせるうえでとても大切な食事です。「主食」「主菜」「副菜」をそろえて食べるなど、内容にも気をつけ、しっかり食べてから登校するようにしましょう。

朝ごはんを食べよう!

~ 主食をしっかり食べて脳をイキイキさせよう ~

 ご飯やパンなど主食となる穀物に多く含まれる「でんぷん」は炭水化物の一種で、体内で分解されてブドウ糖になります。でんぷんは砂糖とは異なり、吸収がゆるやかで、体への負担もより少なくなります。このブドウ糖ですが、体だけでなく、脳のエネルギー源にもなります。ただ、体にためておけるブドウ糖の量は限られており、食事によってしっかり補っていかなければなりません。寝ている間も体はエネルギーを使うため、朝ごはんをしっかり食べてエネルギーを補給し、1日を元気にスタートさせる習慣を身に付けていきましょう。

朝ごはんにプラス!くだものと牛乳・乳製品

 「朝のくだものは金」といわれます。体の調子を整えるビタミン類やミネラル(無機質)を含み、エネルギー源にもなるくだものは、朝ごはんで食べてこそ真価が発揮されるという意味です。また、牛乳・乳製品はカルシウム源として丈夫な骨づくりに役立つだけでなく、いろいろな栄養素をバランスよく含み、食事全体の質を高めます。どちらも朝食の頼もしいパートナーです。

くだものと牛乳・乳製品のよさ
フレッシュな栄養素がとれる!

ビタミンには熱に弱いものや水に溶けて流れてしまいやすいものがあります。生で食べられるくだものは、そうした栄養素をむだなくとることができます。

とても手軽で簡単に食べられる!

くだものは、「皮をむく」「半分に切る」などしてすぐ食べられます。そして、牛乳やチーズ、ヨーグルトも特別な調理はいらず、気軽に食べることができます。

腸を元気にしてくれる!

くだものには食物繊維が多く、ヨーグルトなどの発酵食品には腸内環境を整える善玉菌があります。どちらも腸を元気にしてくれる強い味方です。

旬の食材

山菜

 「山菜」とは山野に自然に生えている、食べることのできる植物です。一説では全国で300種類にもなるそうです。春の訪れとともに初夏にかけて出回るものが多く、調理法や保存法には、山村や農村での昔ながらの伝統的な暮らしの中で生まれた知恵もつまっていて、野趣あふれる味わいは、多くの人から今なお愛され続けています。

コゴミ

シダ植物のクサソテツの新芽で、旬はわらびやぜんまいより早く、山菜シーズンの到来を伝えます。クルクル巻いた形が、人のかがむ姿に似ていることから名がついたといわれます。あくが少なくさっとゆでて食べられます。

たらの芽

ウコギ科のたらの木の新芽です。全国の山野に自生し、木にはとげがあります。現在は広く栽培され、お店でもよく見かけます。また、同じウコギ科に「コシアブラ」という山菜もあり、こちらも木の新芽を食べます。

ふき

全国の山地や平地に育ちます。地下の茎をつなぐ、中が空洞の葉の根元(葉柄)を食べます。また、秋田ぶきや北海道足寄町のラワンぶきは人の背丈よりも高く、葉をかさにできるほど大きくなります。

わらび

日当たりのよい場所を好み、全国の山地や草地で見られるシダ植物です。灰や重曹などの弱アルカリ性の水溶液であくをぬいてから食べます。根からもでんぷんがとれ、わらび餅などが作られました。

 

食育フォーラム(健学社)2024-5月号より

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