女性のライフステージごとの健康サポート
2050年の健やかに年齢を重ねる飛騨の女性たち
飛騨フューチャー・デザイナーからの提言
フューチャー・デザイン・ワークショップの成果「 2050年の健やかに年齢を重ねる飛騨の女性たち~飛騨フューチャー・デザイナーからの提言~」をパネル展示します。
飛騨地域は今後30年で、人口は3割、子育て世代の女性は4割、出生数は4割減少すると予測される中、女性の健康に欠かせない産婦人科医は全国的に見ても医師不足で、2024年からの医師の働き方改革などにより、今後さらに深刻化することが予想されています。
人口や出生数が減少しても、周産期医療は365日24時間体制が必要であり、ライフステージによって異なる女性特有の健康課題(月経・妊娠出産・産後ケア・子宮がん・更年期障害など)に対しても、生涯にわたるサポートが必要です。
こうした課題に対し、飛騨フューチャー・デザイナーが議論を重ね、女性の健康をサポートする仕組みや、その実現のために今から何をすべきかを提言しました。飛騨フューチャー・デザイナーが描いた「2050年の健やかに年齢を重ねる飛騨の女性たち」が暮らす社会は、「地域を拠点とする住民同士の助けあい(つながる)」「身近な専門家との連携(よりそう)」「健康を守るための生涯を通じた学び(まなぶ)」が実現されたものでした。
未来の飛騨にもサスティナビリティの本質とも言える「結」の精神が息づいており、地域を拠点に、人と人とが、あたたかく、寄り添い、つながり、協力しあいながら、持てる力、限られた資源を効果的に機能させていく、そんな飛騨ならではのビジョンが描かれています。
課題を抱えながらも健やかに年齢を重ねる飛騨の女性たちと2020年から2050年の軌跡を、どうぞご覧くださいますようお願いいたします。
本事業には、岐阜大学の森重健一郎先生、古井辰郎先生、高知工科大学の西條先生、中川先生及びアドバイザーの先生方に多大なご支援をいただきました。ここに深謝いたします。
会場 |
会期 |
時間・備考 |
---|---|---|
高山市図書館「煥章館」 | 7月2日金曜日~7月11日日曜日 | 午前9時30分~午後9時30分 |
久美愛厚生病院 | 7月13日火曜日~7月28日水曜日 | 午前8時30分~午後5時00分 土日祝日を除く |
高山赤十字病院 | 8月16日月曜日~8月30日月曜日 | 午前8時30分~午後5時00分 土日祝日を除く |
ハートピアふるかわ | 10月1日金曜日~10月12日火曜日 | 午前8時30分~午後5時00分 祝日を除く |
飛騨市神岡振興事務所 | 10月13日水曜日~10月18日月曜日 | 午前8時30分~午後5時00分 |
白川村立白川郷学園 | 9月7日火曜日~9月14日火曜日 | 午前8時30分~午後4時30分 土日祝日を除く(一般非公開) |
白川村南部地区文化会館 | 9月15日水曜日~9月28日水曜日 | 午前8時30分~午後5時00分 土日祝を除く |
岐阜大学医学部附属病院 | 8月2日月曜日~8月11日水曜日 | 午前8時30分~午後5時00分 土日祝を除く |
展示は変更・中止する場合がありますのであらかじめご了承ください。
フューチャー・デザインワークショップ
「安心して産める」「健やかに年齢を重ねられる」の観点から、社会情勢や地域の実情を踏まえつつ、中長期的・大局的な視点でこれからの社会に適応した、これまでの枠組みにとらわれない「女性のライフステージごとの健康課題に対する必要な支援のあり方」とそれを支える「飛騨地域の持続可能な産婦人科医療体制のあり方」について検討するため、岐阜大学へ調査研究を委託するとともに、フューチャー・デザインの手法を用いて中長期的・大局的な視点で未来を描くワークショップを開催しました。
開催にあたり、各団体の選出者(23人)と一般公募(8人)の31人を、高山市長・飛騨市長・白川村長の連名で飛騨フューチャー・デザイナーに任命しました。
飛騨フューチャー・デザイナーは、持続可能な飛騨の未来を柔軟な発想・住民目線でデザインし、その未来を実現するために、2020年から何をすべきかを提言しました。
【 オンデマンド講座(令和2年8月)】
ワークショップでの議論を深めるため、参加者には事前に「フューチャー・デザイン」や「女性の健康」に関する講座を受講していただきました。
⑴飛騨の女性の健康を支える医療体制
講師 岐阜大学教授 森重 健一郎 先生
⑵女性の各ライフステージにおける健康問題とその管理
講師 岐阜大学准教授 古井 辰郎 先生
⑶フューチャー・デザイン -持続可能な自然と社会を将来世代に引き継ぐためにー
講師 高知工科大学フューチャー・デザイン研究所 所長 西條 辰義 先生
【ワークショップ(8月~12月)】
第1回 飛騨フューチャー・デザイナー任命、パストデザイン
第2回 パストデザイン、フューチャー・デザイン
第3回 2050年の飛騨と暮らし/飛騨フューチャー・ヒストリー作成
第4回 飛騨の30年を振り返る(2020~2050年)/2050年の主人公のしあわせ
第5回 2050年の赤ちゃんの迎え方
第6回 2050年の妊娠・出産・産後ケア、2050年から2020年への提言、2050年の相関図
第7回 2050年の産科・婦人科、 2050年から2020年への提言、2050年の相関図
第8回 議論のまとめ
(1)2050年の飛騨
(2)2050年の主人公の暮らし
(3)2050年の妊娠、出産、産後ケアをサポートする仕組み
(4)2050年の様々な年代の女性の健康を支える仕組み
(5)2020年の各関係者の方々へ2050年を実現するために取組むべきことの提言
【 発表会(令和2年12月)】
新型コロナウイルス感染症予防対策のため、関係者のみで発表会を行いました。
飛騨フューチャー・デザイナー
各団体の選出者(23人)と一般公募(8人)の31人を、高山市長・飛騨市長・白川村長の連名で飛騨フューチャー・デザイナーに任命しました。
各団体:高山赤十字病院、久美愛厚生病院、飛騨市民病院、アルプスベルクリニック、岐阜県助産師会飛騨地区
岐阜県栄養士会飛騨支部、飛騨保健所、高山市、飛騨市、白川村
主な職業 医師、看護師、保健師、助産師、栄養士、救急救命士、病院事務
大学連携・アドバイザー
本事業の実施にあたり、岐阜大学と高山市、高知工科大学フューチャーデザイン研究所と高山市との連携協定により、大学からご支援をいただきました。
また、高度かつ専門的見地から意見を聴くため、予測社会医学及びフューチャー・デザインに造詣の深い研究者にアドバイザーを委嘱し、アドバイスをいただきました。
岐阜大学 森重 健一郎 教授
古井 辰郎 准教授
高知工科大学 西條 辰義 教授
中川 善典 准教授
アドバイザー 中島 孝子 流通科学大学教授
周藤 俊治 奈良県立医科大学准教授
安藤 仁美 園田学園女子大学助教
廣光 俊昭 財務省財務総合研究所客員研究員
このページに関するお問い合わせ
市民保健部 医療課
電話:0577-35-3177 ファクス:0577-35-3173
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。