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高山市平和サミット パネルディスカッション「 平和都市宣言に向けて」

ページ番号 T1006981  更新日  平成28年2月29日

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高山市では、「平和都市宣言」の実施に向けた取り組みの一環で、平成27年10月30日金曜日に、「高山市平和サミット」を開催しました。なぜ、平和の大切さが叫ばれているのでしょうか。また、恒久平和の実現に向けて私たちは何をすべきなのでしょうか。被爆地であり、世界規模の平和活動をリードされている広島市長と長崎市長をお招きし、高山市長とともにパネルディスカッションを行いました。世界の恒久平和の実現に向け、示唆に富むお話を頂戴することができました。内容を要約しましたので、是非ご覧ください。

高山市平和サミット

日時

平成27年10月30日金曜日19:30~20:40

場所

高山市民文化会館小ホール

パネリスト

広島市長 松井 一實(まつい かずみ)氏
長崎市長 田上 富久(たうえ とみひさ)氏
高山市長 國島 芳明(くにしま みちひろ)

コーディネーター

元NHK高山支局長 中林 利数(なかばやし としかず)氏

内容

1.そもそも戦争とは何なのか、どんなことが起こるのか?

広島市長

・本質は、人間が人間を殺すということ。
・原爆は絶対悪である。この人類の愚かさを我々はもっと勉強すべきであり、こうしたことを二度と繰り返さないようにすることが願い。
・戦争を防ぐには、核兵器や戦争のボタンを押すことができる為政者に戦争をしようとする気持ちを起こさせないことが大切。広島、長崎は、被爆の実相をお伝えし、為政者を選ぶ人と為政者に、「こんな思いを他の誰にもさせてはならない」という被爆者の思いを受け止めてもらいたい。そして、この被爆者の思いに対する回答が、広島の平和記念公園にある原爆死没者慰霊碑の碑文(「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」)に刻まれている。
・こうした「ヒロシマの心」を多くの方々に受け止めてもらい、日々の行動において実践してほしい。平和の実現を願って行動しつづけることが、人類のあるべき姿だと思う。

長崎市長

・長崎も同じだが、高山は、豊かな文化を財産として引き継いでいる幸せなまち。
・被爆70年を迎え、一番大事なのは、記憶をつなぎ、後の世代にバトンを引き継いでいくこと。これは、伝える人と、伝えられる人の気持ちがしっかりと噛み合わないと切れてしまう危ういもの。
・被爆者の方は、自身の思い出したくないつらく悲惨な体験を、「二度と世界に誰にもさせない」という思いで語っている。この思いのバトンをしっかりと子どもの世代に引き継いでいかなければならい。これを忘れたとき、同じ過ちを犯す可能性が高くなる。
・被爆の体験は共有できないが、核兵器は人間にとって絶対いらないものだから無くそうという思い、平和への願いは共有することができる。
・これからも世代をこえて、核兵器が無くなるまで諦めないという思いで、記憶をつないでいくことが戦争を防ぐことになる。平和への様々な行動を引き起こす力になる。
・核兵器を無くすという目標を目指すことは、戦争を無くす大事なきっかけになる。核兵器を無くすことができれば、飢餓、差別など、世界共通の問題を解決する人間の自信になる。

高山市長

・高山でも3,200人を超える戦死者、さらにご家族、親せきを含め、つらい思いをひきずってきている方が相当数いらっしゃると思う。こんなつらい出来事は許せない。人が人を殺すということはあってはならない。これを防ぎたい。戦没者に、戦争は二度と繰り返しません、安らかにお眠りくださいと心から言える社会にすることが、生きているものの務め。次世代にこの思いを引き継いでいかなければならない。
・どこかの誰かがやってくれるではなく、自分たちがつくっていくんだという思いが必要。

2.市民意識、市民レベルでは、戦争を起こさせないために何をしているか?

広島市長

・我々は一度きりしかない人生を生きている。その中で、他者と争うことになったとき、相手を殺すことを避ける思考を身に着けることが個々人の責任であり、そのためには、お互いの違いを受容して、同じ地球上に生を受けたものとして同朋意識を持ち、疑心暗鬼にならないよう努力する必要がある。そして、そのためには、まず相手と対話することが大切になる。
・それを促すために広島市では、被爆体験を伝える伝承者を育成し、被爆者の体験を踏まえた思いを引き継いでもらっている。また、他の自治体の人々に、日々の生活で核兵器廃絶について考えてもらうため、被爆樹木の苗木の配布や「平和の灯」の分火を行っている。市内では、ピースボランティアが被爆者の思いを共有して活動しているほか、中高生が、署名活動を行っている。署名は国連に送られ、平和への思いを世界に広げている。

長崎市長

・長崎市長が8月9日に読み上げる平和宣言の起草委員会の中で、今年、若い委員が、「若い世代に原爆が悪いと教えないでほしい。何があったのか、事実を教えてほしい。自分たちでそれについて考えたい」と語っていた。他の委員はみんな、うなずいていた。高校生は、高校生平和大使として、ジュネーブにある国連欧州本部に毎年署名を届けに行っている。約15年前になるが、第1期生の高校生が自分たちの平和宣言をつくったとき、子どもたちは、先生の下書きを最終的にはほとんど修正して完成させた。若い世代や子どもたちには、考える力、作り出す力がある。これを信頼して、しっかりと何があったのかを伝えていくことが大切。
・長崎でも、朗読が盛ん。紙芝居も使っている。歌という手段もある。いろんな方法で、いろんな場で子どもたちに伝えることによって、どこかで子どもたちの心にひっかかる。子どもたちは、自分の心に種を植え、ひょっとすると大きな花を咲かせるかもしれない。様々な伝え方を、市民の皆さんと工夫しながら磨いている。

高山市長

・観光は平和へのパスポート。異文化を理解して共存の意識を持つことが大切。子どもたちが外国人観光客に話しかけ、異文化を理解する活動を行っている。また、今年は、戦没者追悼式に、中学生が参加してくれた。悲しい思いを子どもたちが実感してもらうと同時に、子どもたちの思いを遺族の方にも知ってもらえた。子どもたちと一緒に、平和への活動を続けていきたい。

3.世界に向けた発信の仕方は?

広島市長

・核兵器のない世界の実現に向けて一人一人に考えてもらうことが大切。世界の為政者に、広島・長崎で被爆の実相を見てもらい、平和を願う市民の思いを受け止めてもらうことができるような会議を開催したい。
・戦後70年間、戦争が無かったことに誇りを持ち、この状況を続けてもらいたい。これは、我々の諸先輩が、戦後直後の思いを受け止め、我々に伝えてくれているから。この思いが、日本国憲法の前文に書いてあり、我々は、この考え方をしっかりと引き継いでいくべき。

長崎市長

・国連に、広島と長崎でメッセージを出している。国連では、それぞれの国の立場で話をするため、国益・軍事バランスの話で進んでいってしまう可能性があるが、核兵器の話は、人間として核兵器がいるのかいらないのかということだと伝えに行っている。原子雲の上からの視点ではなく、その下で何が起こったのかという視点で核兵器を論じてほしいと言っている。
・国レベルでうまくいかないときも、姉妹都市などの都市レベルの、より小さな外交を継続していくことが大切。広島と長崎だけではなく、他の都市が一緒になって平和への活動をしていると、これは、広島・長崎だけの問題ではなく、地球全体の話で、過去の話ではなく未来に起こらないようにするためのものだと気付いてもらえる。

高山市長

・9月21日を高山市平和の日に制定した。「平和への絆」の鉦を打ち鳴らし、一斉鐘打をしている。世界を平和の鐘で包み込みたい。その役割を高山が果たしたい。小さなことから積み上げ、次の世代で実を結んでくれれば良い。

4.高山市の平和宣言へのアドバイス、提案は?

広島市長

・平和宣言は、具体的な良い目標。作成に向け、平和の意味をしっかり考え、憲法などもよく見て、自分のものとして考えてもらいたい。また、一度しかない自分の人生をどう生き抜くかという自分自身の個人の観点から平和を考える、自分と関わる方との関係で平和を考える、自分たちが生活している環境をどんなものにするかという観点から考えていただきたい。
・高山市は素地ができている。多くの外国人がお越しになっている中で、いろんな立場の人と接点があり、色々な価値観を受容するまちをつくる。この中で、他者とのつきあいを考え、さらに、自分自身をどうしていくかを考え、平和宣言をした後に日々の行動を提起できるような宣言を作る。
・皆の意見を取り込んで、自分たちの手で、自分たちの宣言をつくったと言えるようになれば良い。そうなれば、高山発の核兵器廃絶に向けたうねりを創り出すことになると思う。

長崎市長

・千のまちに千の表情の宣言が有って良い。
・私たちのまちの宣言はこんな形の宣言が良いと思うものにしていただきたい。
・長崎で、戦後、「ピース・フロム・アワー・ナガサキ」という言葉が生まれた。今は、「ピース・フロム・ナガサキ」となっている。「平和は長崎から」という思いだけでなく、みんなが力をあわせて平和をつくる、長崎が平和なまちになりましょうという思いが含まれていると思っている。「ナガサキ」を変えると、世界中のどのまちも使うことができる。「私たちが、このまちから平和をつくる」という思いで、平和宣言をつくっていただきたい。

高山市長

・私たちの願いを文章にするだけでなく、我々は何をするのかという意識を持って、行動に移していきたい。この一つの規範が平和宣言となる。

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