マイマイガ発生への対応について

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ページ番号 T1001294  更新日  令和5年4月1日

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「マイマイガ」が、今年度も市内の小中学校などにおいて発生していることが確認されました。

マイマイガをおびき寄せない対策として、不要な電灯の消灯や幼虫・卵塊の駆除をお願いします。

皆さまのお住まいの地域におけるマイマイガの発生情報がありましたら、高山市環境政策課までお知らせください。

マイマイガの防除方法については、ページ下部にあるマニュアルをご参照ください。

マイマイガとは

マイマイガは、ドクガ科に属する蛾の一種で、日本各地に生息しているほか、アジア、ヨーロッパ、北アフリカに分布しています。
幼虫は、多くの広葉樹のほかカラマツなどの葉を食べます。大量発生しやすいので、世界的な森林、果樹などの害虫として有名です。
日本での大量発生の記録は、北海道で明治16年の記録があり、それ以後10年位の間隔で大量発生を繰り返しています。
北海道以外でもこれまでに日本各地で大量発生しており、岐阜県では、昭和40年から昭和41年に大量発生した記録があります。その時は、白川村などで被害が報告されています。

マイマイガの成虫の写真
提供1

マイマイガの成虫(左:メス、右:オス)
オス:はねを閉じた状態で長さ2から3センチメートル、灰色から茶色。
メス:はねを閉じた状態で長さ4から5センチメートル、淡い黄白色または、淡い灰色。

マイマイガの生態

マイマイガの生態の写真1


  • 建物の壁に産み付けられたマイマイガの卵塊
  • 一つの卵塊には、300から800個もの卵が入っています。
  • 卵の状態で越冬し、翌春にふ化します。

マイマイガの生態の写真2


4月下旬から5月上旬

  • ふ化直後
  • 5ミリメートル程度の小さい幼虫(卵からふ化した状態)
    注:体長が1センチメートル程度までは、市販の殺虫剤で駆除できます。
    注:幼虫に触ると、かぶれなどを引き起こす場合があります。
マイマイガの生態の写真3
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6月上旬ころのマイマイガの幼虫

  • 孵化後、通常5回程度脱皮を繰り返し、大きくなります。
    注:殺虫剤が効きにくくなります。
    注:幼虫に触ると、かぶれなどを引き起こす場合があります。
マイマイガの生態の写真4
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マイマイガの生態の写真5
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6月中旬から7月上旬頃のマイマイガの幼虫

  • 大きいものは8センチメートル近くまで成長します。
  • さまざまな樹種の葉(広葉樹が主ですが、カラマツ等の針葉樹も含む)を食害します。
  • 頭はオレンジ色、黒い八の字の斑点があります。体の色はかなり変異があります。
    注:殺虫剤では駆除できなくなります。
    注:幼虫に触ると、かぶれなどを引き起こす場合があります。
マイマイガの生態の写真6
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マイマイガの生態の写真7
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マイマイガのサナギ (3から4センチメートル)

  • 幼虫は2カ月ほどで発育を完了し、樹幹、物陰などでサナギとなります。
  • サナギの期間は10数日です。

マイマイガの生態の写真8


7月中旬から8月中旬

  • サナギから羽化したメスのマイマイガは、樹木や建物の壁、電柱などあらゆるところに産卵します。
    注:羽根についている鱗粉(りんぷん)や卵塊を覆っている鱗毛(りんもう)が肌に触れるとかぶれなどを起こすことがあります。
  • 照明に飛来する時間は、薄暮から夜に入る頃(午後7時30分から10時30分)が最も多いようです。

幼虫の駆除

小さい幼虫には(1)または(2)の方法で駆除
大きくなった幼虫には、殺虫剤や農薬は効かなくなってきていますので、(1)または(3)の方法で駆除

(1)補殺

バケツに水と少量の洗剤を入れておき、火箸や火ばさみで捕まえ、中に入れ溺死させます。
注:溺死させた幼虫は可燃ごみとして出してください。また使い終わった水は、下水道等に流してください。(河川や側溝には絶対に流さないでください。)
注:直接触れると、かぶれなどを引き起こすことがありますので、長袖や手袋などを着用してください。

(2)ケムシ用の殺虫剤や農薬(登録農薬:トレボン乳剤、スミパイン乳剤)による駆除

農薬の使用にあたって

  1. 農薬の散布は、補殺などの駆除ができないなど、止むを得ない場合のみに留めてださい。
  2. 農薬の使用時は、その薬剤の使用方法や注意事項を厳守してください。
  3. 農薬の使用については、厳しい制限があります。詳細は下記のリンク先をご覧ください。

注:農薬の購入・使用に関するお問い合わせは、岐阜県病害虫防除所飛騨支所(電話:0577-33-1111 内線245)へご相談ください。

(3) 樹木の幹に布や農作物などに寒さよけや日よけとして使われる寒冷紗(かんれいしゃ)などを巻き、虫を集めて駆除

幹に布や寒冷紗を巻いておくと、その下側や隙間に幼虫が集まります。
集まった幼虫は(1)の方法で溺死させます。

巻き方

  1. 作業しやすいところに巻きます。写真は地上から60から130センチメートルです。
  2. 樹皮に密着するように1周巻き、上下をホチキスなどで固定します。
  3. 2周目を巻き、上だけホチキスなどで固定します。
  4. 2周目の布をのれん状になるように下端から20センチメートル近く切り、布の中に虫が潜りやすいようにします。
虫を集めて駆除の写真
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サナギの駆除

駆除したサナギは、小さい袋などに入れ、可燃ごみとして出してください。

成虫を寄せ付けないために

家庭や商店など

  1. 不要な灯りを消すとともに、室内の光が外に漏れないようにしてください。
  2. バリア効果のある殺虫剤や防虫忌避剤を、窓や壁に吹き付けることで虫を寄せ付けない効果があります。
  3. 窓ガラス用の防虫フィルムも効果があるようです。
  4. 外灯をLED電球やUVカット電球など虫が寄りにくい電球に交換する。

卵塊の駆除

ヘラのようなもので剥ぎ取るか、ペットボトルを使ってそぎ落とすなどしてください。
駆除した卵塊や、蛾そのものは、可燃ごみとして出してください。

卵塊の駆除の写真

外部リンク

参考文献

写真提供

提供1:北海道立総合研究機構森林試験場
提供2:岐阜県病害虫防除所飛騨支所

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このページに関するお問い合わせ

森林・環境政策部 ごみ処理場建設推進課
電話:0577-57-5177 ファクス:0577-35-3169
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。