神明講火消用具
- よみ
- しんめいこうひけしようぐ
- 市指定年月日
- 昭和32年8月2日
- 所有者
- 日枝神社
- 所在地
-
高山市城山156番地
一部を飛騨高山まちの博物館で展示中
- 時代
- 明治時代(19世紀)
- 員数
- 312点
解説
天明3年(1783)正月、大工や木挽の者152人に火消方の役を勤めさせ、御用鑑札を所持させたのが消防組の始まりで、天保14年(1843)正月11日には陣屋前で出初式も行なわれ、引化年間(1844年から1848年)には下記8組の私設消防組が組織された。
- 秋葉講 安川通より北側の三町、寺内町、三新町、八幡町
- 神明講 安川通より南側の三町、片原町、神明町
- いろは組 川原町、中町、西町、八軒町
- 馬頭組 上向組、向町、浦町
- 西組 下向町上
- と組 下向町下
- 輪組 町方
- 東組 空町一円
明治27年(1894)には消防組規則の公布があり、4部編成の高山消防組が設置された。
神明講火消用具は明治初年までに新調されたもので、消防組の変遷を知るための貴重な資料である。
神明講火消用具
衣類
黒ラシャ羽織8枚(大締方4枚、副締方4枚)
鹿革羽織80枚(平消防手用)
刺子法被80枚(纏持用短8枚、一般用長72枚)
刺子猫頭布66枚
紺木綿股引49足
旗類
緋ラシャの水方旗、緋ラシャの神明講旗、浅黄ラシャの講元旗の3点。いずれも文字は白ラシャで伏縫してある。ほかに木綿浅黄染に白字で神明講と染めた旗が計4枚ある。
消防用具類
手とび3丁、鉦鼓1個、打槌1個、黒漆朱名入飯櫃4個、飯櫃負棒1本、半鐘1個、纏4本、陣笠4枚、消札1枚、長持5棹
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